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2006-12-10(Sun)

本で読む山々 みんな山が大好きだった

みんな山が大好きだった (文庫)


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みんな山が大好きだったより
「滝沢をやるんだったら、命なんぞ惜しくはない。やれるまでは家に帰らんつもりだ」
と、書き残して山に入っていった若きアルピニストがいる。平田恭助という。
やがて、彼は、その同じ一ノ倉で命を落とす。
その父親の手記がある。それを紹介しておきたい。

「好きな山で死んだのだからという言葉は何一つ親にとって慰めの言葉ではない。
親となり子と生まれた切っても切れない血の通う身にとって、誰が山で死なせようと
希うであろう。年寄った親が先立ち、子が後になってこそ人間安住の世界だ。
中年になってから槍、剣を踏破した私にとって、山はひしひしと心を新たにしてくれた。
そうして幾度か大自然の偉大さに人類としての感謝を献げさせた。
しかし、それはなまやさしいものでは決してなかった。実に怖いものであり、
恐ろしいものであった。
それだけに・・・・・・・・四男、恭助の登山熱が、いつしか岩壁登攀の興味に
そそられてゆくのも ”困るなあ、危ないなあ” と心配しながら僅かに黙許したのは
老いゆく親の慈悲であったかもしれない。
五月十五日朝(遺体発見の日)、谷川岳一ノ倉沢本谷大雪渓の一端に立った私は、
なんという山なのだろう、こんな処へ登ったのか、何故親として一目この山を
見ておかなかったのか、泪がとめどなく流れた。こんな山であったのか、
こんな山が夢にも日本にあるとは思えなかったのだ。これなら決してガイド無しに
谷川へ入るなど許さなかったであろうに、いけなかった。
私の頭の中に白馬や立山のみを描いていた。それがいけなかったのだ。
あきらめなければいけない」

取り残された側の心情があふれている。とりわけ ”あきらめなければいけない”
という文章で終わっているだけに、よけいにこちらの意識に入りこんでくる。
死んでしまったとはいえ、あきらめられないのだ。その気持ちが、ひしひしと伝わってくる。
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